広島原爆の「残り火」をハワイへ

 「平和の塔」にともる広島原爆の「残り火」=11月、福岡県八女市
 「平和の塔」にともる広島原爆の「残り火」=11月、福岡県八女市
 福岡県八女市星野村にある「平和の塔」でともされ続けている広島原爆の「残り火」を、真珠湾攻撃があった米ハワイに建設予定のモニュメントに分火する計画が進められていることが2日、分かった。広島市の「原爆の子の像」のモデルとなった佐々木禎子さんの遺族が発案し、民間で寄付を募り2022年夏に火を運ぶ予定。真珠湾攻撃から8日で80年。遺族は「敵同士だった日米が憎しみを乗り越えた証しにしたい」と語る。

 平和の塔の火は、原爆投下後の広島でくすぶる火を、福岡県星野村(現八女市)出身の山本達雄さん=04年に88歳で死去=が復員の際に懐炉へ移して持ち帰ったのが始まり。