WHO、一律渡航禁止に懸念

 世界保健機関(WHO)本部=スイス・ジュネーブ(ロイター=共同)
 世界保健機関(WHO)本部=スイス・ジュネーブ(ロイター=共同)
 【ジュネーブ共同】世界保健機関(WHO)は11月30日、新型コロナウイルスの新変異株オミクロン株の出現を受けて多くの国が導入した感染確認国からの渡航制限措置を巡り、慎重に実施するよう求める勧告を出した。特に渡航の一律禁止については効果の面でも否定的な見解を示し、「国際的な保健上の取り組みに悪影響が出る恐れがある」と懸念を表明した。

 WHOによると28日時点で、オミクロン株対策として入国規制などの措置を導入したのは56カ国に上る。日本は全世界を対象に外国人の新規入国を禁止。英国や米国に比べ、極めて厳しい措置を取っている。