池袋暴走、「事故と向き合って」

 東京・池袋の乗用車暴走事故で被告への実刑判決が確定し、記者会見する松永拓也さん(右)と、真菜さんの父上原義教さん=17日午後、東京・霞が関の司法記者クラブ
 東京・池袋の乗用車暴走事故で被告への実刑判決が確定し、記者会見する松永拓也さん(右)と、真菜さんの父上原義教さん=17日午後、東京・霞が関の司法記者クラブ
 東京・池袋の乗用車暴走事故で妻子を亡くした松永拓也さん(35)は17日、東京都内で記者会見し、自動車運転処罰法違反(過失致死傷)の罪で旧通産省工業技術院元院長飯塚幸三被告(90)を禁錮5年とした実刑判決が確定したことに「長かった裁判が終わり、安堵の気持ちだ」と語った。元院長には「事故ときちんと向き合ってほしい」と求めた。

 「やっと争わずに、2人が愛してくれた私らしく生きていける」。妻真菜さん=当時(31)=と長女莉子ちゃん=同(3)=を亡くした拓也さんは涙した。17日午前、検察から判決確定の連絡を受け、2人の仏前に「終わったよ」と手を合わせたという。