習主席、中国切り離しに反発

 「博鰲アジアフォーラム」年次総会の式典でオンライン演説する中国の習近平国家主席。プレスセンターの大画面に映し出された=20日、中国海南省(共同)
 「博鰲アジアフォーラム」年次総会の式典でオンライン演説する中国の習近平国家主席。プレスセンターの大画面に映し出された=20日、中国海南省(共同)
 【博鰲共同】中国の習近平国家主席は20日、海南省で開かれている「博鰲アジアフォーラム」年次総会の式典でオンライン演説し、対立する米国を念頭に「一国、あるいは数カ国が定めた原則を他に押しつけてはならない」と強調した。「人為的なデカップリング(切り離し)は経済の規律と市場の規則に反し、利益をもたらさない」と反発。中国が多国間主義や自由貿易の擁護者だとアピールし、米をけん制した。

 習氏はその上で「われわれは、いかなる形式の『新冷戦』と、イデオロギーの対抗にも反対すべきだ」と述べた。

 日米や敏感な問題には直接言及せず、一定の配慮も見られた。