7月のお金の量576兆円

 日銀は4日、金融機関からの国債買い入れなどで市中に供給しているお金の総額が7月末時点で、前年同月比11・2%増の576兆3027億円だったと発表した。4カ月連続で過去最大を更新した。新型コロナウイルスで打撃を被った企業の資金繰りを支える金融機関に対し、通常より有利な条件で資金を供給しているためだ。

 金融機関が日銀の当座預金に預けている残高は12・7%増の457兆4489億円。紙幣は113兆8987億円、貨幣は4兆9551億円とそれぞれ6・0%、1・4%伸びた。

 お金の供給量は「マネタリーベース」と呼ばれ、金融緩和政策の目安の一つとされる。