国内初、「森林信託」岡山で開始

 岡山県西粟倉村周辺の森林。三井住友信託銀行の森林信託が活用された
 岡山県西粟倉村周辺の森林。三井住友信託銀行の森林信託が活用された
 信託の仕組みを活用し、個人や企業に代わって所有林の樹木を管理する「森林信託」と呼ばれる国内初のサービスが1日、岡山県で始まった。最新の測量技術やITを活用した「スマート林業」を取り入れ、収益を生む森林に変える。過疎や高齢化による担い手不足を解消し、地域の森林保全につなげる。

 林業会社などに間伐や伐採を任せ、所有者は建材などとして販売した利益を分配金として受け取る。所有者にとって手入れができない森林を有効活用できる利点がある。分配金を受け取る権利を相続することも可能だ。

 三井住友信託銀行が業界で初めて取り扱いを始め、岡山県西粟倉村の森林を1日付で受託した。