「南無阿弥陀仏、世界に届ける」
1日に真宗大谷派の第26代門首に就任した大谷暢裕氏(68)が30日、本山・東本願寺(京都市下京区)で就任の記者会見を開いた。暢裕氏はブラジル育ち、ブラジル国籍だが「南無阿弥陀仏を世界中に届けるという真宗大谷派の目標は変わらない。その道を一生懸命たどっていきたい」と述べた。
暢裕氏は、浄土真宗の教えは国や人種、性別、年齢に関係なく、差別のない平等の世界を説いており「ブラジル国籍というカテゴリーで考えてみたが、特別な目標はない」と説明した。
暢裕氏は、1歳の時にブラジルに渡った。サンパウロ大卒業後、同国の航空技術研究所に勤務。15年から京都で暮らしている。