コロナで電機5社が減益

 東芝本社が入るビル
 東芝本社が入るビル
 電機大手8社の2020年3月期連結決算が5日、出そろった。新型コロナウイルス感染拡大で生産や販売が落ち込み、日立製作所とソニー、パナソニック、三菱電機、シャープの5社の純利益が前期に比べ減少した。東芝は液化天然ガス(LNG)事業の売却損が響き、純損益が1146億円の赤字(前期は1兆132億円の黒字)に転落した。

 一方、NECは23年ぶりに最高益を更新し、富士通も大幅な増益だった。両社とも米マイクロソフトの基本ソフト(OS)「ウィンドウズ7」のサポート終了に伴い、パソコンの買い替え需要が増えた。売上高はNECを除く7社が減少した。