個人データ利用、企業の責任重く

 改正個人情報保護法が可決、成立した参院本会議=5日午後
 改正個人情報保護法が可決、成立した参院本会議=5日午後
 個人データを利用する企業の責任を重くした改正個人情報保護法が5日、参院本会議で可決、成立した。望まない形で自分のデータが使われないよう企業に利用停止を要求できるなど個人の権利を拡大するほか、不正行為などをした法人への罰金上限を1億円に引き上げる。2022年6月までに施行される見通し。

 就職情報サイト「リクナビ」が学生の「内定辞退率」を予測して無断で販売していたことが昨年発覚するなど、個人データを使った新たなビジネスを巡る問題が顕在化した。巨大IT企業も念頭に事業者が守るべきルールを整備し、利用者保護とデータ活用の両立につなげることを目指す。