4月の消費支出、最大の落ち込み
総務省が5日発表した4月の2人以上世帯の家計調査によると、1世帯当たりの消費支出は26万7922円で、物価変動を除いた実質では前年同月比11・1%減だった。比較可能な01年1月以降、過去最大の減少率となった。新型コロナの感染拡大で全国に緊急事態宣言が出され、外出の自粛や店舗の営業縮小などが広がったことで、消費が急速に冷え込んだ。
マイナスは7カ月連続で、基調判断は3月と同様示さなかった。5月もコロナの影響は続くとみられ、また改元に伴う10連休があった前年の反動も見込まれることから、大きな落ち込みになる可能性が高い。個人消費の本格回復は見通せない状況だ。