医療の機能不全懸念、専門家会議

 新型コロナウイルス感染症対策専門家会議であいさつする加藤厚労相(右)=1日午後、東京・霞が関
 新型コロナウイルス感染症対策専門家会議であいさつする加藤厚労相(右)=1日午後、東京・霞が関
 新型コロナの拡大防止策を検討する政府の専門家会議は1日、国内の感染状況を「爆発的な患者の急増は見られていない」と分析する一方で、都市部を中心に感染者が急増し、クラスターが頻繁に見つかっているため「医療現場が機能不全に陥ることが予想される」と懸念を示す提言を発表した。

 1週間前に比べて大幅に感染者が増えている地域では、期間を決めた外出の自粛のほか、10人以上が集まるイベントへの参加を避けること、多人数での会食をしないことが求められるとした。

 西村康稔経済再生担当相は「本日の議論の中でも、今の時点で緊急事態宣言を発出する状況ではない(と確認した)」と述べた。