広島大が「土石流センサー」実験
広島大などの研究チームは19日、2018年7月の西日本豪雨で土石流が発生した広島県熊野町の渓流で、地盤の動きを常時監視する「土石流センサー」の検証実験を報道陣らに公開した。降雨時の地盤の変化からいち早く土石流の発生を検知し、住民の警戒や避難に役立てる。
現場は豪雨で12人が犠牲になった住宅団地「大原ハイツ」近くの渓流内で、今も土石流の痕跡が残る。研究チームは昨年末、地下約80センチまで埋めた鉄パイプ10本の傾きの変化から地表面の地盤のずれを計測し、10分ごとにデータを送信するシステムを設置した。0・1ミリ単位での計測が可能になる。