不況に強い金、先物が最高値更新

 貴金属店の金地金=東京都内
 貴金属店の金地金=東京都内
 18日の東京商品取引所で、不況に強い安全資産とされる金の先物が値上がりし、指標価格の清算値(株価終値に相当)は1グラム当たり前日比11円高の5592円を付けて2営業日連続で過去最高値を更新した。

 市場では、新型コロナウイルスの感染拡大で景気悪化が懸念されている。金は株式や投資信託と異なり、そのもの自体に価値があるため、不況の際に投資資金の避難所代わりとなるとされる。

 地金大手、田中貴金属工業(東京)の18日の小売価格は前日比15円高の6187円だった。消費税や保管料を含めるため先物価格よりも高い。