岩手・陸前高田、仮設住宅保存へ
岩手県陸前高田市は18日、東日本大震災の被災者向けプレハブ仮設住宅の一部を現地保存し、実際の生活を体験できる施設として整備する方針を明らかにした。関連費用計約7200万円を盛り込んだ2020年度予算案を19日開会の市議会に提出、21年度の利用開始を目指している。
市政策推進室の村上幸司室長は「仮設住宅で暮らす大変さを実感し、防災・減災への学びを深めてほしい」と話す。
市によると、整備するのは旧米崎中(同市米崎町)跡地にある仮設住宅団地18棟のうち2棟8戸。この団地は仮設住宅の集約化に伴い、3月末で被災者向けの利用を終了する。