相模原殺傷、植松被告に死刑求刑

 植松聖被告(フェイスブックから)
 植松聖被告(フェイスブックから)
 相模原市の知的障害者施設「津久井やまゆり園」で2016年7月、入所者ら45人が殺傷された事件の横浜地裁(青沼潔裁判長)の裁判員裁判第15回公判で、検察側は17日、殺人罪などに問われた元職員植松聖被告(30)に死刑を求刑した。「19人もの命を奪い、単独犯としては類を見ない。考えを正当化し続け、更生の意欲も可能性もない」と訴えた。

 論告に先立ち、殺害された美帆さん=当時(19)=の母が意見陳述。「美帆は毎日を一生懸命生きていた。美帆を返して。こんなひどいことをした人がなぜ生きているのか分からない。どんな刑でも絶対に許さない」と述べた。