元空自幹部、警戒機情報を収集

 送検のため菅野聡容疑者を乗せ、警視庁本部を出る車両=19日午前9時18分
 送検のため菅野聡容疑者を乗せ、警視庁本部を出る車両=19日午前9時18分
 米国製早期警戒機の情報漏えい事件で、逮捕された航空自衛隊元1佐菅野聡容疑者(58)が、新型機導入に向けた選定のため、複数機種の情報収集に当たっていたことが19日、捜査関係者への取材で分かった。このうち導入が有力視されていた早期警戒機E2Dの情報を商社側に漏らしたとみられ、警視庁公安部が経緯を調べている。

 公安部は同日、菅野容疑者を送検した。

 捜査関係者などによると、E2Dに関する情報は2010年ごろ、米政府から提供された。菅野容疑者は当時、新装備品の導入などを検討する航空総隊司令部防衛部防衛課研究室長で、機密情報を得られる立場だった。