旭川医大元教授を聴取、札幌地検

 旭川医科大(北海道旭川市)の医学部元教授が、医師を派遣した外部の医療機関から報酬を不正に受け取った問題で、札幌地検特別刑事部が元教授を任意で事情聴取していたことが17日、関係者への取材で分かった。地検が旭川医科大を家宅捜索したのは昨年12月中旬だったことも判明。収賄容疑などでの立件も視野に、地検は押収した資料を分析し、不透明な資金の流れの解明を進める。

 旭川医科大によると、元教授は2019年10月までの約8年間、医療支援を行うための待機名目で七つの医療機関から報酬を受領。だが待機日が重複しており、実際は緊急呼び出しに対応できない状態だった。