新型肺炎、受診8日後に国に報告

 厚生労働省が入る中央合同庁舎
 厚生労働省が入る中央合同庁舎
 神奈川県居住の男性が、中国湖北省武漢市で発生した新型のウイルス性肺炎を発症した問題で、厚生労働省は16日、医療機関から報告があったのは男性が最初に受診してから8日後の14日だったと明らかにした。現時点で家族や医師らに二次感染は起きていないが、厚労省は、国内で誰と接触したかや、感染が広がっていないかどうかを引き続き調べる方針。

 厚労省は報告に時間がかかったのは、感染症法の報告基準が「重症で原因不明の感染症」となっていたためとしている。今後は、武漢市から帰国した人がエックス線検査で肺炎と診断された場合は重症でなくても保健所に相談するよう監視態勢を強化した。