米中貿易摩擦、関税合戦休戦に

 合意文書に署名し握手するトランプ大統領(左)と中国の劉鶴副首相=ワシントン(ロイター=共同)
 合意文書に署名し握手するトランプ大統領(左)と中国の劉鶴副首相=ワシントン(ロイター=共同)
 【ワシントン共同】米中両政府は15日、貿易協議の「第1段階」合意に署名した。中国が米製品の購入を5割程度増やす代わりに、米国は制裁関税の一部の税率を15%から半減する。対立激化による景気悪化を回避したい双方の思惑が一致した。2018年7月に本格化した貿易摩擦は休戦に入り、世界経済の減速への懸念が和らぎそうだ。日本経済にも好影響をもたらす可能性がある。署名を好感し、ニューヨーク株式市場は最高値を更新した。

 中国による合意順守を担保するため、米国は発動済みの制裁関税を当面維持する。

 トランプ氏と中国の劉鶴副首相が、ホワイトハウスで署名を交わした。