WHOに中国がウイルス情報提供

 原因不明の肺炎の患者が多く出た中国湖北省武漢市内の海鮮市場=2019年12月
 原因不明の肺炎の患者が多く出た中国湖北省武漢市内の海鮮市場=2019年12月
 【ジュネーブ共同】世界保健機関(WHO)は12日、中国の湖北省武漢市で発生している原因不明のウイルス性肺炎を巡り、中国当局から同日、発症者から検出したコロナウイルスの遺伝子情報の提供を受けたと明らかにした。

 中国当局はウイルスを新型としている。WHOは「各国が(ウイルスの)診断用品を開発する上で、非常に重要だ」と今回の中国の対応を評価。提供を受けた遺伝子情報を基に、さらなる調査を行う方針。

 WHOが受けた報告によると、これまでに41人が発症し、うち1人が死亡。発症者の大半は武漢市の海鮮卸売市場で働いていたり、同市場を頻繁に訪れたりしていた人たちだった。