元社員「捨てるのもったいない」

 廃棄を委託した会社から流出したハードディスク(神奈川県提供)
 廃棄を委託した会社から流出したハードディスク(神奈川県提供)
 神奈川県の行政文書を保存したハードディスク(HD)流出事件で、職場から別のHDを盗んだ窃盗の疑いで逮捕された情報機器会社「ブロードリンク」元社員高橋雄一容疑者(51)=横浜市旭区=が「どうせ捨てるもので、もったいないと思った」と供述していることが13日、捜査関係者への取材で分かった。

 警視庁は神奈川県のHDについても立件を視野に捜査中。一方、同社は他の流出データも調査しているが、持ち出された記録媒体は膨大な数に上るとみられ、全容はいまだ見通せない。事件は同日、発覚から1週間となった。

 捜査幹部は「もったいないと軽い気持ちで始めたのだろう」と推測した。