埼玉中1自殺に「侮蔑的あだ名」

 埼玉県所沢市で2017年に自殺した市立中1年の男子生徒を巡り、市教育委員会は13日、いじめに関する第三者委員会の調査報告書を公表した。侮蔑的なあだ名で呼ばれるなどのいじめがあったと認定。部活動や勉強への苦手意識といった要因も絡み、自殺に至ったと結論付けた。教職員の配慮や連携のなさが背景にあるとも指摘した。

 報告書によると、男子生徒は同級生にあだ名でからかわれ、読んでいた本を「エロ本」とはやし立てられたほか、父親からの入学祝いのプレゼントを壊された。第三者委はこの三つをいじめと認定した。

 報告書では、教員が生徒の細やかな面に配慮できなかったと批判した。