川崎の通り魔殺人、懲役２８年
川崎市宮前区のトンネルで２００６年９月、帰宅途中の黒沼由理さん＝当時（２７）＝が刺殺された通り魔事件で、殺人罪に問われた無職鈴木洋一被告（３９）に横浜地裁は１３日、懲役２８年（求刑無期懲役）の判決を言い渡した。
景山太郎裁判長は判決理由で「強固な殺意に基づく卑劣で残虐な犯行で、人命軽視の態度が甚だしい」と強調。好みのタイプの女性が苦悶する表情を見ようと凶行に及んでおり「無関係の女性を犠牲にしてストレスのはけ口とし、理不尽というほかない」と非難した。
一方、別の通り魔事件で服役中に殺人事件を自供し「自己の問題も認識し始めている」などとして無期懲役を退けた。