伊勢湾台風犠牲者を追悼、三重

 伊勢湾台風上陸から60年となるのを前に行われた追悼式典で、黙とうする参列者=21日午前、三重県四日市市
 伊勢湾台風上陸から60年となるのを前に行われた追悼式典で、黙とうする参列者=21日午前、三重県四日市市
 5千人を超える死者・行方不明者を出した1959年の伊勢湾台風の上陸から26日で60年となるのを前に、三重県は21日、四日市市で追悼式典を行った。鈴木英敬知事や遺族、行政関係者ら約200人が参列し黙とうした。鈴木知事は「日本の災害史を塗り替えた伊勢湾台風の教訓から学び、県民の命や暮らしを守っていく」と式辞を述べた。

 式典では、被災者である四日市市富洲原地区連合自治会長の藤田信男さんや、被害を後世に伝える活動をしているボランティア団体の職員伊藤学さんらが議論。「みえ防災・減災センター」の水木千春助教がコーディネーターを務め、教訓や次世代への提言を話し合った。