心肺停止は転覆漁船の船長

 転覆した「第65慶栄丸」=18日、北海道根室市の納沙布岬東方沖(第1管区海上保安本部提供)
 転覆した「第65慶栄丸」=18日、北海道根室市の納沙布岬東方沖(第1管区海上保安本部提供)
 北海道根室市の納沙布岬沖東方約610キロで大樹漁協(大樹町)所属のサンマ棒受け網漁船「第65慶栄丸」(29トン)が転覆しているのが見つかった事故で、第1管区海上保安本部(小樽)は20日、船の操舵室から心肺停止状態で見つかった男性の身元を、船長の敬礼寿広さん(52)=根室市=と確認したと発表した。

 1管によると、18日の船内捜索で潜水士が敬礼さんを発見。巡視船が20日に根室市の花咲港まで搬送した後、家族が身元を確認した。海保は花咲港に向けて慶栄丸をえい航する準備も進めている。慶栄丸には敬礼さんら道内の43~74歳の男性8人が乗船していた。