豚コレラ、関東に拡大

 豚コレラ発生を受けて開かれた緊急対策会議で発言する埼玉県の大野元裕知事=13日夜、さいたま市浦和区
 豚コレラ発生を受けて開かれた緊急対策会議で発言する埼玉県の大野元裕知事=13日夜、さいたま市浦和区
 埼玉県秩父市、さいたま市
 埼玉県秩父市、さいたま市
 農林水産省は13日、埼玉県秩父市の養豚場で飼育している豚が豚コレラに感染していたと発表した。養豚場で豚コレラが発生したのは岐阜、愛知、三重、福井に続き5県目で関東地方では初。関東に拡大したことで、農水省に対しワクチン接種の検討を迫る声が高まる可能性もある。埼玉県は緊急対策会議を開き、この養豚場で飼育する678頭を14日中に殺処分する方針を決めた。

 秩父市の養豚場から山梨県笛吹市の山梨食肉流通センターに11日、37頭が出荷された。12日に1頭が死に、ほか3頭にも内臓に異常がみられたため山梨県が遺伝子検査した結果、感染の疑いが排除できず、国が検査し確定した。