パート賃上げ、平均6・53%

 「UAゼンセン」加盟労組の妥結状況が記されたホワイトボード。今春闘の平均賃上げ率がパートタイムで6・53%に達し、過去最高になった=13日午後、東京都内
 「UAゼンセン」加盟労組の妥結状況が記されたホワイトボード。今春闘の平均賃上げ率がパートタイムで6・53%に達し、過去最高になった=13日午後、東京都内
 記者会見する「UAゼンセン」の永島智子会長=13日午後、東京都内
 記者会見する「UAゼンセン」の永島智子会長=13日午後、東京都内
 小売りや外食、繊維などでつくる、連合傘下で最大の産業別労働組合「UAゼンセン」は13日、今春闘の平均賃上げ率がパートタイムで6・53%に達し、過去最高になったと発表した。正社員は5・37%。パートの伸びが正社員を大きく上回っており、賃金格差の縮小が見込める結果となった。東京都内で記者会見した永島智子会長は「格差是正が大きく進んでいる」と評価した。

 平均賃上げ率は正社員が月給ベース、パートが時給ベース。パートの賃上げ率が正社員を上回るのは2017年春闘から9年連続となった。

 UAゼンセンは13日午前10時時点の加盟する組合の妥結状況を集計した。13日までは大企業での妥結が多く、協議が継続中の中小企業に高水準の賃上げが波及するかどうかが焦点となる。

 正社員は139組合、パートは95組合が妥結した。契約社員を含め、計約76万人の賃上げが決まった。