米の裁判所が「AI記者」採用

 米西部アリゾナ州の最高裁が情報発信で活用する「AI記者」の「ダニエル」(左)と「ビクトリア」(ユーチューブチャンネル「AZCourts」より、共同)
 米西部アリゾナ州の最高裁が情報発信で活用する「AI記者」の「ダニエル」(左)と「ビクトリア」(ユーチューブチャンネル「AZCourts」より、共同)
 【ロサンゼルス共同】米西部アリゾナ州の最高裁は11日、人工知能(AI)で生成した「記者」を使った情報発信を始めると発表した。判決などの裁判情報を分かりやすく伝え、市民の関心を高める狙い。

 記者は州の裁判所がSNSに投稿する動画などに登場し、判決を解説。州最高裁は「司法がかつてないほど親しみやすくなる」と意義を強調した。AI活用で情報提供を迅速化できるとも説明した。

 記者は男性姿の「ダニエル」と女性姿の「ビクトリア」。ユーチューブに投稿された動画で、ダニエルは「正確な情報をタイムリーに、あなたへ直に届ける」、ビクトリアは「複雑な司法手続きと一般の人々の橋渡しをしたい」と語った。