自公連立の石破内閣が正式発足
自民党の石破茂総裁(67)は1日、衆参両院本会議の首相指名選挙で第102代首相に選出された。皇居での首相任命式と閣僚認証式を経て自民、公明両党連立による石破内閣が正式に発足した。石破首相は記者会見で、デフレ脱却最優先の経済財政運営を行うとした上で、物価高に対応するための経済対策の検討を指示すると明言した。9日に衆院を解散、衆院選を15日公示、27日投開票とする日程を表明した。派閥裏金事件の再調査は否定した。
首相就任8日後の衆院解散は現行憲法下では最短となる。総裁選、新内閣発足で有権者の関心が高いうちに衆院選を実施すれば、与党に有利になるとの思惑も透ける。会見で解散理由を問われ「新しい内閣を信任してもらえるのか、主権者たる国民に問うのが大義だ」と語った。
経済対策に低所得者向け給付金を盛り込み、2020年代に最低賃金の全国1500円への引き上げを目指すとした。
「政治とカネ問題」を巡っては改正政治資金規正法に基づき第三者機関を早期に設置するなど「令和の政治改革を断行する」と述べた。