ロシアへ不正輸出疑い逮捕、大阪

 貿易会社「アストレード」が入るビル=10日午前、大阪市
 貿易会社「アストレード」が入るビル=10日午前、大阪市
 大阪府警本部
 大阪府警本部
 軍事転用の恐れがあるとして輸出規制されている水上バイクをコンテナ船でロシアに不正輸出したとして、大阪府警は10日、外為法違反(無許可の貨物輸出)の疑いで、貿易会社「アストレード」(大阪市中央区)代表取締役でロシア国籍のソワ・アンドレイ容疑者(38)を逮捕した。捜査関係者への取材で分かった。ウクライナ侵攻を続けるロシアへの経済制裁以降、不正輸出容疑での逮捕は初めて。

 捜査関係者によると、逮捕容疑は2023年1月、輸出規制の対象であることを知りながら、経済産業相の許可を得ずに水上バイク4台や船舶用のディーゼルエンジンなどを、コンテナ船で大阪市住之江区から韓国を経由してロシアに輸出した疑い。

 府警はこれまでに同社の関係先を捜索。押収品の精査を続けており、不正輸出の実態解明を続ける。

 国はロシアへの経済制裁として22年3月に軍事転用の恐れのある半導体などの製品を禁輸対象にした。その後も、化学兵器に関連する物品や、EVなど産業基盤を支える品目を禁輸にするなど、制裁を強化してきた。