中国開発のワクチンで抗体確認

 【ワシントン共同】開発中の新型コロナウイルスワクチンを臨床試験で人に投与し、感染を防ぐための抗体ができたのを確認したと、中国軍事科学院の医療部門などのチームが22日、英医学誌ランセットに発表した。

 世界で最初に臨床試験を始めたワクチンで、安全性を調べる第1相試験の結果。半数の人に接種部位の痛みや発熱などがみられたが、チームは全体として安全性に深刻な問題はないと判断。有効性をさらに確かめる第2相試験を開始した。

 中国・武漢で健康な108人を三つのグループに分けて異なる量を注射。4週間後に接種量が多いグループの75%、それ以外では50%で抗体が増えていた。