願い書き大鏡餅奉納、鳥取・境港

 大きな鏡餅を寺まで運ぶ男性ら=9日、鳥取県境港市
 大きな鏡餅を寺まで運ぶ男性ら=9日、鳥取県境港市
 鳥取県境港市竹内町で9日、先祖を供養して無病息災などを祈る新春行事「オコナイ」があり、墨で願い事を書いた直径約60センチの平たい鏡餅4枚が寺に奉納され、法要が営まれた。西日本各地に伝わる伝統行事で、県内では竹内町地区のみで今も続く。

 この地の開拓者の血を引く本家筋15軒が持ち回りで取り仕切り、今年の当番は大分市から婿入りした航空自衛官、渋山秀樹さん(46)の家族。餅の裏面には子どもらが墨で「平和」「健康」などの願い事を書き、墨付きの餅を食べると風邪をひかないと言い伝えられている。法要後、餅は切り分けられ、竹内町地区の約270軒に配られた。