イカール国際ミュージックキャンプ
趣 旨
生前、青森県に来られたポーランドの大ピアニスト、故ハリーナ・チェルニー=ステファンスカ先生は「ミュージックキャンプやコンクールを通して音楽の分野で社会貢献できる人材を発掘し育ててください」というお言葉を遺されました。その遺志を継ぎ、先生の名前を冠に鯵ヶ沢町での『amf あじがさわミュージック・フェスティバル』、函館市での『イカール国際ミュージックキャンプ in Hakodate』を経て、昨年に引き続き今年も『イカール国際ミュージックキャンプ in Hachinohe』を八戸市で開催・実施します。
イカール国際ミュージックキャンプ
※ハリーナ・チェルニー=ステファンスカ(1922〜2001)
1949年、音楽を通して「戦後復興する」スローガンを掲げ、ポーランド国は真っ先に国立のコンサートホールであるフィルハーモニーを再建し、ショパン国際ピアノコンクールを開催しました。ハリーナ・チェルニー=ステファンスカ先生は、その戦後初の優勝者です。以後、ポーランドを代表するピアニストとして世界中にショパン音楽を広めました。同時に後進の育成にも力を注ぎ、ショパン、チャイコフスキー、ルービンシュタイン等多くのコンクールで審査員を務め、また世界各国の大学、マスタークラス、講座で教授し、わが国では東京藝術大学教授として2度来日し、藝大教授陣によるショパン全作品演奏会を指導されました。先生から薫陶を受けた日本人音楽家は、現在各地で活躍しています。