青森県内有数の白鳥飛来地として知られるおいらせ町下田公園で、越冬した白鳥が繁殖のためにシベリアへ渡る「北帰行」が始まっている。今季最多の６５３羽が確認された５日も、日の昇り始めから次々と北に向けて飛び立った。

　一部は周辺の田んぼや畑に餌を探しに行くが、営巣地へと旅立つ群れが多い。２月中旬に始まった北帰行は、３月いっぱいは観察できるという。

　町白鳥保護観察員の蛯名幸政さんは「今シーズンは新型コロナウイルスの流行や、周辺での鳥インフルエンザの発生で、心配が尽きなかった。ようやくほっとできる」と話していた。

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