Free【里の大樹】龍神のマツ(階上)

幹が左右に長く伸びた珍しいマツ=2021年12月
幹が左右に長く伸びた珍しいマツ=2021年12月

階上町赤保内にある寺下観音、潮山(うしおやま)神社の参道付近に植えられた「龍神のマツ」は左右幅が17メートルほどに及ぶ。樹高は2メートル、幹周りは1・52メートル。推定樹齢は約300年とされる。一つの根から幹が左右に長く伸びる樹形は珍しいという。

 現在の観音堂と潮山神社は明治時代の神仏分離令によって分けられた。その起源は鎌倉時代に行基という高僧が観音像を安置し、海潮山應物寺(おうもつじ)として開山したと伝えられている。

 一年を通じて青々とした葉をたたえ、長寿を象徴する縁起物として珍重されるマツ。厳しい自然条件の下でも、力強く伸びる姿は発展への意志や成長を表すシンボルとして親しまれている。

 
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