Free55年ぶりの里帰りに支援を 五戸町、機関車「DC351」搬入へCF開始

クラウドファンディングへの協力を呼び掛ける若宮佳一町長=1日、五戸町役場
クラウドファンディングへの協力を呼び掛ける若宮佳一町長=1日、五戸町役場

五戸町は1日、旧南部鉄道のディーゼル機関車「DC351」の搬入事業費に充てる資金を募るため、クラウドファンディング(CF)を開始した。目標金額は800万円で、4月28日まで実施する。

 同鉄道は十勝沖地震の影響で1969年に全線廃止となったが、DC351は67年に他社に渡り、被害を免れた。現在は京都府与謝野町で保管されており、五戸町が昨年、車両の所有者と無償譲渡に関する契約を締結した。

 町はごのへ郷土館での展示を予定しており、早ければ5月中旬頃までに車両を輸送したい考え。3月中に郷土館に展示用のレールを設置し、子どもたちへの防災教育の教材などとして活用する方針だ。車両輸送やレールの敷設などを含めた「里帰り事業」の関連予算は約1200万円で、CFで調達した資金は同事業に充当する。

 寄付はCFのサイト「レディーフォー」で受け付けており、支援金額は3千円~10万円のコース。額に応じて旧南部鉄道の未使用の切符やDC351のポストカード、あおもり倉石牛といった返礼品も用意した。

 同日、町役場で会見した若宮佳一町長は「被災を逃れた幸運の車両が55年ぶりに里帰りする。温かいご支援をお願いしたい」と協力を呼び掛けた。

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