Free浄法寺漆で染めたお守り完成/二戸・呑香稲荷神社

特産の浄法寺漆で染めたお守りをPRする小保内威彦宮司(左)と小軽米健太代表
特産の浄法寺漆で染めたお守りをPRする小保内威彦宮司(左)と小軽米健太代表

二戸市の呑香(とんこう)稲荷神社=小保内威彦(あきひこ)宮司=は、市特産の浄法寺漆で染めた布生地を使ったお守り「漆染守(うるしぞめまもり)」を完成させた。新年の元日から提供する。同神社によると、漆染め布のお守りは全国的にも珍しいという。

 昨年、「奥南部漆物語」が日本遺産に認定されたことなどを受け、注目を集める浄法寺漆。小保内宮司(41)は、地域に根差した神社として地元の漆文化を広く発信しようと、新たなお守りを考案した。同市の就労継続支援B型事業所「Potora Garden(ポトラガーデン)」が製作を引き受け、一つずつ丁寧に縫製した。

 小保内宮司は、お守りの御利益について「漆製品が長持ちするという特性から『長寿と健康』、布の黄色が金運を呼び『商売繁盛』につながる」と強調。 同事業所代表の小軽米健太さん(40)は「漆染めを神社という神聖な場所で活用してもらうのは、本当にうれしい」と話していた。

 お守りの頒布価格は税込み800円(桐箱入り千円)。400体を用意し、なくなり次第終了する。巾着形も500円で提供する。同神社は今後、通年での頒布も検討する予定。

 
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