Free【北奥羽の神社】地域見守る「稲荷さま」/二川目稲荷神社(おいらせ)

北奥羽の神社
北奥羽の神社

社殿は、海岸から約800メートル離れた、田畑の広がるのどかな地域に鎮座している。付近の住民からは「稲荷さま」と呼ばれるなど、地域を見守る神社として長く親しまれてきた。境内には、高さ十数メートルの杉や松が社殿を囲うように立ち並び、神秘的な雰囲気を醸し出している。

 史料によると、地域の繁栄と大漁を祈願し、1868(明治元)年に旧百石町の一川目地区に建立された。創建当時は毎年祭礼が行われ、近くの集落に暮らす住民が社殿前の広場に集まり、酒宴を開く慣習があったという。

 しかし、神社の所有主が度々変わり、現在の場所に移転。これまで修繕を何度か繰り返してきた。約10年前には強風の影響で境内のポプラの木が社殿を直撃、屋根と拝殿がつぶれて半壊状態だったが、二川目町内会が約1年後に再建。地元の神社を後世に残そうとの思いで、町内会が大切に管理している。

【祭神】倉稲魂命(うかのみたまのみこと)
【ご利益】大漁、五穀豊穣など
【例祭】未実施
【駐車場】なし
【住所】おいらせ町向平
 ※ネット連載

 
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