Free厳選の「鉢形土器」集結 是川縄文館で企画展

さまざまな形の鉢形土器が並ぶ企画展
さまざまな形の鉢形土器が並ぶ企画展

八戸市埋蔵文化財センター是川縄文館(工藤朗館長)で、冬季企画展「是川遺跡の鉢形土器」が開かれている。同遺跡から出土した鉢形土器の中から特に形やデザインがきれいな131点が展示され、来場者が縄文文化に理解を深めている。来年3月21日まで。

 鉢形土器は同遺跡から最も多く出土している土器で、大きさや形によって深鉢、浅鉢、台付鉢に分類される。外側は文様で装飾されているが、内側はよく磨かれており、煮炊き用の土鍋や食器、食料などを蓄える入れ物として使用されたと考えられている。

 透かし細工の台が付いた精巧な土器や、鮮やかな赤の漆が塗られた土器、顔料が入った状態で見つかった土器など貴重な出土品が並んでいる。

 同館の菊地智慧学芸員は「世界遺産に登録された是川遺跡から出土した土器の色や形を楽しんでほしい」と来場を呼び掛けている。

 時間は午前9時~午後5時(入館は同4時半まで)。

 
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