Free市民ガイド、独自の目線で 八戸市美術館で建築ツアー 来館者に活用法発信

市民がアートファーマーとして八戸市美術館建築について発信するガイドツアー
市民がアートファーマーとして八戸市美術館建築について発信するガイドツアー

八戸市美術館で4日、市民スタッフ(アートファーマー)による美術館建築ツアーが開かれた。同館に主体的に関わるアートファーマーが、独自の目線とツアーコースで魅力を紹介する試みで、来館者との交流を楽しみながら、同館の活用法を発信した。

 同館では、スタッフや作家、市民ら全ての人が隔たりなく一緒に学ぶことを活動の軸としており、ツアーを企画した。

 ガイド役の市民10人はこれまで、佐藤慎也館長や学芸員による講話を通じ、建物の特徴や空間を生かした展示法などを学習してきた。ガイドテーマは、同館の“かわいい”や“余白”、隠れた機能美など、それぞれが面白いと思うポイントを紹介するため、内容が異なるのが特徴だ。

 市内の会社員山本裕美さんが、アートファーマーとして農民の格好で来館者をお出迎え。「天井のデザインに八戸の『八』が隠れている」「コレクションラボは、膝をついて作品を下から見られるように、床をじゅうたんにしている」など、自身が思う魅力を伝えた。

 参加した青森県立青森工業高2年の溝江香波(かな)さん(17)は「見るだけでは分からない部分がたくさん知られて良かった」と話した。

 建築ツアーは11、12の両日も開催。11日は午前10時半、同11時半、午後1時半、同2時半の計4回。12日は、午前10時半と同11時半。申し込みは不要だが、開館記念展「ギフト、ギフト、」の観覧チケットが必要。ガイド開始時間までに、ジャイアントルームのワークショップカート(緑の旗が目印)周辺に集合する。

 
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