十和田市スポーツ指導者教室（市教委主催）が２４日、青森山田高サッカー部の黒田剛監督を講師に、市民文化センターで開かれた。市内の指導者や保護者ら１００人が参加し、名将から選手育成論を学んだ。

　黒田監督は監督歴２６年。これまで高校サッカーの３大大会である全国高校選手権や全国高校総体、高円宮杯Ｕ―１８プレミアリーグで優勝に導いた。大学を経た卒業生も含め、４０人以上のプロ選手を育てている。

　講演は「常勝チームを作った最強のリーダー学」と題し、黒田監督が事前に寄せられた質問に回答した。

　黒田監督は選手の育成について、苦手をつくらないために、小学生から不得意なことに向き合わせることが大事だと強調。選手の成長を止めるような褒め方をしないこと、モチベーションやコンディションを維持するために、気持ちのオンオフをしっかりさせることなどとアドバイスした。

　黒田監督は伝え方も工夫しているといい、「どう聞く耳を持たせるか、毎日言葉を選び続けている。『前にも言ったよね』というのは、指導者側の無能さでもある」と持論を展開した。