Free八戸で煮干し作り佳境

晴天の下で作られる煮干し=17日午後2時55分ごろ、八戸市鮫町
晴天の下で作られる煮干し=17日午後2時55分ごろ、八戸市鮫町

八戸地方の沿岸部で、煮干し作りが佳境を迎えている。八戸市鮫町の「煮干屋」(古舘靖子代表)の加工場では17日、従業員約20人が銀色に輝くセグロイワシを天日に干す作業に精を出していた。

 夏に八戸港沖で発生した貨物船座礁事故の影響で、地元小型巻き網船団のセグロイワシ漁は例年より約1カ月遅い先月上旬にスタート。しけや雨にたたられる日が多かったが、今月中旬には天候も回復、作業が本格化している。

 煮干屋の加工場では、煮上がって湯気の立つセグロイワシが1100畳分のせいろの上で銀鱗に柔らかな陽光を反射し、晩秋の冷気にさらされていた。 煮干し作りは今月いっぱい続く見込み。古舘代表は「今年も漁があって一安心。待ってくれる人がいるうちは頑張りたい」とほほ笑んだ。

 
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