Free久慈湊小の安全マップ最優秀 3年生が作成、地域で共有

地域安全マップが最優秀賞に選ばれたことを喜ぶ3年生
地域安全マップが最優秀賞に選ばれたことを喜ぶ3年生

久慈市立久慈湊小(照井大道校長)の3年生25人が7月に作成した地域安全マップが、岩手県地域安全マップコンクールで最優秀賞に輝いた。オリジナルのマップには学校周辺の危険な場所、安全な場所を写真付きで分かりやすく紹介。同校はマップの情報を教職員や全校児童で共有し、防犯対策に役立てている。

 小学校対象のコンクールは、県犯罪のない安全で安心なまちづくり推進協議会などが主催。最優秀賞1校、優秀賞1校、入賞1校が選ばれた。県によると、2012年度開始のコンクールで、久慈地域の学校が受賞するのは初めて。

 賞状伝達式は5日、同校の全校朝会に合わせて行われ、久慈警察署の加藤秀昭署長が3年生代表の播磨知季(ともき)君に賞状を渡した。

 児童たちは受賞を喜び、取材に「トンネルは照明がなくて暗いから怖かった」「狭い場所を探すのが大変だった」「字を丁寧に書いた」などと振り返った。

 マップ作成に当たり、児童は犯罪が起こりやすい場所や、子どもを守ってくれる店などを歩いて調べ、各事業所では「危険な場所はどこですか」などと聞き取りした。同署や久慈地区少年警察ボランティア協会の協力も得て、内容を整理してマップを完成させた。

 照井校長は「子どもたち自身で作った点が大きい。さらに事業所を訪問し、声を聞いて作ったことに価値がある」と話した。

 
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