Free新美術館、一足お先に探検 八戸で本社主催イベント

館内を見学する参加者(写真上)と、八戸市美術館の未来像について語る佐藤慎也館長
館内を見学する参加者(写真上)と、八戸市美術館の未来像について語る佐藤慎也館長

11月3日の八戸市美術館のグランドオープンまで1カ月と迫った3日、デーリー東北新聞社主催のトーキングカフェ「八戸市美術館お先に探検ツアー」が同館で開かれた。佐藤慎也館長による講演や館内ツアーを通じ、参加者約50人が、新たに生まれ変わる美術館の未来像に理解を深めた。

 ツアーは、同館スタッフが収蔵品やアートプロジェクトの魅力、同館の目指す姿を解き明かす、本紙文化面の連載「美術のミカタ」との連動企画として、2回に分けて実施した。

 佐藤館長は、同館の主となる展示室「ホワイトキューブ」で、美術館建築とアートの変遷について講話。美術館で収蔵品を見る時代から、建物外で作品を作るランドアートやパブリックアート、建築と一体となった作品など、さまざまな変化を遂げてきた―と説明した。

 近年では参加型の作品が増えてきたとした上で、同館では、作品制作やアートプロジェクト、憩いの場など、多様な活用ができる「ジャイアントルーム」が核となると強調。「地域性を重視しながら、作品やアーティスト、市民にとって居心地の良い場所でありたい」と力を込めた。

 この後、高森大輔副館長が館内の特徴について説明し、参加者はプレイベントとして開催されていた市文化協会の選抜作家展なども楽しんだ。

 同市のアルバイト田茂結羽(ゆうは)さん(22)は「まちや人に開かれた近代的な美術館だと感じた。みんながアートを好きになれる美術館になってほしい」と話した。

 
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