Freeおいらせでお盆行事 本村地区、伝統の鶏舞披露

力強い舞を披露する舞手
力強い舞を披露する舞手

おいらせ町本村地区に伝わる「本村(ほんそん)鶏舞(けいまい)」を披露するお盆行事が13日、同地区の正福寺などで行われ、舞手らが豊作などの願いを込めて力強い舞を披露した。

 鶏舞は先祖供養や豊作を祈願し、太鼓や笛などの囃子(はやし)に合わせて鶏の動きをする念仏踊りの一つで、町の無形民俗文化財。江戸時代後期に五戸町切谷内から伝わったとされている。

 町では、伝統芸能の継承に向け、町立下田小の希望者を対象に、お盆前までの約2週間、子ども鶏舞教室を本村伝承館で開催しており、今年は17人が参加した。昨年はコロナ禍で鶏舞教室も含めて中止となったため、2年ぶりのお披露目となった。

 同日は烏帽子(えぼし)と鶏をイメージした赤い衣装を身に着けた舞手たちが、同伝承館付近で「一本扇子」や「七拍子」を披露。その後、正福寺に移動し「仏壇念仏」を披露した。

 舞手たちは扇子や刀剣を手に持ち、囃子に合わせて躍動感いっぱいに踊り上げた。演目が終わると、集まった町民から拍手が送られた。

 舞手のリーダー的存在となる「タイシカ」を務めた町立下田小6年田中颯汰(そうた)君(12)は「自分もみんなも今までで一番良い踊りができた」と笑顔を見せた。

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