Free【貨物船座礁】「油が一番怖い」漁業者に不安 沿岸7漁協が対策協議

パナマ籍貨物船の座礁について関係機関が情報交換した会議=八戸市
パナマ籍貨物船の座礁について関係機関が情報交換した会議=八戸市

油が一番怖い―。八戸港沖で座礁したパナマ船籍の貨物船から燃料の重油流出が確認された12日、沿岸の漁業者からは、今後の漁に及ぼす影響を心配する声が相次いだ。油の量や流出の状況、回収方法などは不明な点が多く、漁業者は一様に「問題は長引きそうだ」と厳しい見方を示した。

 関係者によると、油は強風を受け北上しているが、潮の流れ次第では南下の可能性もあり予測は困難だ。沿岸は小型船によるカレイ刺し網漁などのシーズンで、大中型巻き網船団も操業。9月から定置網のサケ漁とトロール船のスルメイカ漁が本格化する見込みで、秋以降は小型巻き網船団のセグロイワシ漁、12月はホッキガイ漁が控える。

 階上~三沢の沿岸7漁協は同日、八戸市水産会館で緊急の組合長会議を開き対応を協議。各漁協がそれぞれ状況を確認し、被害を把握した際は一致団結して補償問題などに取り組む方針を確認した。また、八戸海上保安部が関係漁協や自治体など35機関の代表者を集めた連絡調整会議を市内で開いた。

 八戸みなと漁協の尾崎幸弘組合長は「油の処理は少しでも影響のないようにするべきだ」と強調。市川漁協の木田茂美組合長は「とにかく状況が分からない」と困惑の表情を浮かべた。

 百石町漁協の平野政儀参事は「できるだけ早く油を取り除き船体を撤去してほしい」と要望。三沢市漁協の山本優参事は「三沢の海でも油の臭いがしている。影響は今後の調査次第だが、関係機関と情報共有していきたい」と話した。

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