Free女性選手の体調管理、どう向き合う 本社主催トーキングカフェ

蓮尾豊氏を講師に開かれたトーキングカフェ「女性アスリートの体調管理」=7日、デーリー東北新聞社
蓮尾豊氏を講師に開かれたトーキングカフェ「女性アスリートの体調管理」=7日、デーリー東北新聞社

デーリー東北新聞社は7日、八戸市の本社6階メディアホールで、トーキングカフェ「女性アスリートの体調管理」を開いた。競技者や指導者ら約40人が参加。産婦人科医で、あおもり女性ヘルスケア研究所の蓮尾豊所長を講師に、女性ならではの体調問題とうまく付き合いながら競技力を伸ばす方法を学んだ。

 トーキングカフェはデーリー東北の紙面に登場する人の声を読者に直接届けるイベント。6月に本年度1回目として「南部氏を深掘りする」を行い、今回は東京五輪に合わせ、コラム「私見創見」を執筆している蓮尾氏を講師に開いた。

 蓮尾氏は女性アスリート特有の問題として、月経痛などがパフォーマンスに影響を与える点を指摘。「本番で全力を出せないと、自分だけでなくチームメイトに対する申し訳なさで精神的な負担が重い。(月経周期を調整できる)ピルを使って生理をコントロールし、試合と重ならないようにしてほしい」と訴えた。

 過度な練習などによる無月経については「エネルギー不足やストレスによって生じる。女性としての将来に影響を与えるし、競技者としても長く続けられない可能性があるので、早く治療を受ける必要がある」との考えを示した。

 良いコンディションをつくるには「運動と栄養、休養のバランスが大切。練習だけでなく、適切な休養を取り、栄養バランスが良い食事を取ることも忘れないでほしい」と強調した。

 蓮尾氏はむつ市や三沢市などの公立病院で勤務後、弘前市で開業。2009年にあおもり女性ヘルスケア研究所を設立し、全国で女性の健康や性教育に関する講演を行っている。

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