Free動物の命考える作品に/映画「犬部!」篠原監督インタビュー

撮影後も「十和田市の景色や獣医師の世界をどのように伝えようか、議論を重ね、やっと完成させた作品」と振り返る篠原哲雄監督=十和田市
撮影後も「十和田市の景色や獣医師の世界をどのように伝えようか、議論を重ね、やっと完成させた作品」と振り返る篠原哲雄監督=十和田市

全国で22日に公開が始まる映画「犬部!」。十和田市の北里大獣医畜産学部(現獣医学部)で誕生した動物愛護サークルをモデルにした物語で、第41回日本アカデミー賞で優秀監督賞を受賞した「花戦さ」(2017年)などで知られる篠原哲雄監督がメガホンを取り、十和田市でもロケを行った。篠原監督に、舞台となった十和田印象と撮影時のエピソードを聞いた。

 ―約2週間、ロケで滞在した十和田市についてどう感じたか。
 どこか整然とした雰囲気を感じた。ロケを行った官庁街通りは、十和田市現代美術館の現代アートの力もあり、地方でありながらおしゃれな感じがした。新型コロナウイルスの感染対策などの緊張感もありながらの撮影だったが、十和田のおおらかな空気感が少し心を軽くしてくれた。

 ―犬たちと作品づくりをしてみての感想は。
 演出する時は、人間のように指示を出して動いてもらうというよりは、こちらが望む動きをわんちゃんがしてくれるように誘導する。例えばカメラの後ろに飼い主さんに立ってもらい、わんちゃんにそちらに向かわせるなどして、撮影した。
 林遣都さんや中川大志さんも、撮影に入る前から相棒役の犬と仲良くなれるよう、コミュニケーションを取っていた。そのような役者たちの努力も、自然な演技につながったのでは。

 ―映画の見どころは。
 動物の命に関してはいろいろな考え方がある。獣医師だと「1匹も死なせない」、一方で学問的な視点からだと「多少の犠牲も仕方ない」という人もいる。
 今回の作品では学生たちが、さまざまな考え方を受け止めつつも、自分の命への信念を曲げずに突き進んでいく。「犬部!」は生き生きとした青春映画である一方で、動物たちの命の在り方についても考えさせる作品になっていると思う。

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 映画「犬部!」は、フォーラム八戸、TOHOシネマズおいらせ下田などで上映。デーリー東北新聞社も協賛している。



【映画「犬部!」公開特集】
1 林遣都さん、中川大志さんインタビュー(7月18日)
2 大原櫻子さんインタビュー(7月18日)
3 主人公モデル太田快作さん(北里大卒)インタビュー(7月18日)

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