五戸町出身で、サッカーＪ１横浜ＦＣ前監督の下平隆宏さん（４９）によるサッカースクールが１６、１７の両日、町ひばり野公園サッカー場などで開かれた。参加した中学生らは、プロの世界で選手や監督として名をはせた、憧れの先輩の指導に目を輝かせ、レベルアップに励んだ。

　下平さんは、Ｊリーグ柏レイソルなどで活躍し、引退後はスカウトを経て指導者に転向。同チームや横浜ＦＣで監督を務めた。

　１６日は、五戸すずかけサッカークラブＵ―１５の選手１３人が参加。パス回しやゲーム形式の練習では、下平さんから「ボールをコントロールした後に、パスを出す相手の動きをしっかり見よう」、「ミスをしてもすぐに切り替えることが重要」などと熱のこもった指導を受け、実践的な技術やサッカーに臨む姿勢を学んだ。

　町立五戸中１年の太田悠平主将（１３）は「分かりやすく説明してくれて、個人やチームのレベルアップにつながった。教わったことを自分たちなりに考え、チームとして強くなっていきたい」と感謝した。

　下平さんは練習後の取材に「勝ち気な子や個性的な選手が多く、まとまればより強くなる」と後輩たちの様子に笑顔を見せ、「お世話になった地元の五戸町に今後も少しずつ恩返ししていきたい」と話した。