Freeごのへ郷土館で3周年イベント 県立郷土館の巡回展も

ごのへ郷土館で開催されている青森県立郷土館の巡回展
ごのへ郷土館で開催されている青森県立郷土館の巡回展

五戸町のごのへ郷土館(木村明彦館長)が開館3周年を迎え、記念イベントの一環として、青森県立郷土館の巡回展「ふるさとの宝物」が開催されている。館内では県内の貴重な文化財が多数展示され、来館者が青森の自然や文化の豊かさを再認識している。25日まで。

 県立郷土館が耐震性能不足により休館していることから、初めて企画。会場には、同町など県内各地で出土した土器や、大正から昭和期にかけて活躍した吉田初三郎の「十和田湖鳥瞰図」、庶民の日常を伝える民具など歴史や自然、民俗に関する資料が並ぶ。

 巡回展は、ごのへ郷土館以外にも県内4カ所で開催。県南地方では、31日~8月29日に三沢市先人記念館、10月2~31日に六ケ所村立郷土館で展示が行われる。三沢市先人記念館のみ入館料が必要で、ほかは観覧無料。

 一方、ごのへ郷土館では開館3周年を記念し、同町の上蛯沢遺跡から出土した石冠(縄文中期)のレプリカ品「ゴロピィ」を販売中。阿房宮窯元の沼畑優さん(南部町)が試行錯誤を重ねて完成させた作品で、ペーパーウエートとして利用できる。

 節目の日に当たる6月26日には記念イベントも開かれ、木村館長が「町の文化財の魅力を発信するとともに、人の絆を大切にし、今後も歩んでいきたい」とあいさつ。若宮佳一町長は「今後もより一層、町を盛り上げてほしい」と期待を込めた。

 
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